小野投手にインタビューいたします
逆転ホームラン 今日は本当におめでとございます
・・・「いやー ありがとうよ。」
今日のホームランは 中村選手の執念ですか、ピッチャーの失投ですか
・・・「イヤー ピッチャーの失投やろ。」
おれの執念を見たか、と言っております
・・・「ピッチャーの失投やで。」
では そのピッチャーにお礼を言って下さい
・・・「ど真ん中の球 ありがとよ、落ち込むなよ、今度頑張れよ」
心にも無い励ましで、ピッチャーは 立ち直る事が出来ないでありましょう
そのピッチャーは「あのホームランは まぐれ当たりだ」と 言い張っております
・・・「何……まぐれ当たりだと」
はい あれは偶然 当たっただけだと言い張っております
・・・「ふざけんな…… 俺の実力じゃ 実力じゃ」
分かりました 落ち着いて下さい
・・「俺の実力じゃ」
分かりましたピッチャーの失投ではなく 中村選手の実力である と言う事でよろしいのですね
・・・「そうだ 」
分かりました……次に
中村選手のお子ちゃまに一言
・・・「父ちゃんの 実力 すごいだろ」
早く寝ろ と言っております
オーナーに一言
・・・「私の実力であります」
年俸を上げろ と言っております
では昔の彼女に一言
・・・「俺の実力を見たか」
メールよこせと言っております
・・・「言ってねー。」
ついでに今の奥様にも一言
・・・「俺の実力じゃ」
俺をケツの下に引くな と言っております
最後に明日 球場に来ようか、来るのやめようかと
迷っているファンの皆様に一言
・・・「明日も打つから来てやー。」
どうしても来らないファンの皆様に
・・・「テレビで見てやー。」
テレビが壊れて見られないファンの皆様に
・・・「そんなの知るかー。」
新しいの買え、と言っております
・・・「言ってねー。」
最後の最後に今日の祝杯はどこで上げますか
・・・「家に帰ってからや。」
私もご一緒してもよろしいですか
・・・「だめや。」
ですよね 敵のスパイかもしれませんからね
以上でスパイのインタビューを終わります
祝杯も大勢いたほーがええやろ…
たまに打ったんだから 招待ぐらいしてもええんじゃない…
だから 人気がねえんだよ ・・・一本打ったからって続かねえよ・・・・・
「バカ ・・マイク切れ」
放送席、放送席 マイク返します
「馬鹿、……ピッチャーにインタビューしろ。」
あ、ピッチャーいたのか
小野さん、完投勝利おめでとうございます、久しぶりですね。
・・・「久しぶりじゃなですよ、前回も完投したじゃないですかか」
私と会うのが久しぶりなんですよ
・・・「どーでもいいでしょう」
ピンチの時、バックのファインプレー等で、守り立ててくれましたね
・・・「はい、安心して投げる事が出来ました」
あの程度の打球を取るのは、プロなんだから当たり前だ、
グラブ伸ばしたら 打球が勝手に飛び込んできたんじゃねえの
……って言ってましたね。
・・・「先輩にそんな事言ってません」
あ 小野投手の変わりに 観客の方が言ってました。
９回、最後のバッターに投げた言葉は何ですか
・・・「言葉なんか投げねえよ、投げた球の種類だろ。……直球です」
心の中で投げた言葉は「死ね」とか「くたばれ」とかですね
・・・「何も考えていません、最後のバッターを討ち取る事だけ考えてました」
最後のバッターがくたばった時、ガッツポーズと共に何か叫んでましたね。
・・・「はい、ヤッター。て言いました」
顔洗って出直して来い。おめー等やる気あるのか。腰抜けヤローども。
……って聞こえましたが
・・・「そんな事言ってません」
あ 小野投手の変わりに 観客の方が言ってました。
小野投手の言動に相手チームは かなり怒っている様子であります
次の対戦が 面白いですね
最後に、その観客の方に一言お礼を言って下さい。
・・・・「えー、必ず優勝しますから、応援よろしくお願いします」
一人で優勝できるか、いい気になるな、くたばれー、豚ヤロー。
との観客の方の声援を最後に、ヒーローインタビューを終わります。
放送席、放送席 マイク返します
「・・・バッカ 、消えろ。」
１ページへ戻る えー 冗談だす